妊婦と硫酸ストレプトマイシン「注射用」

妊婦と薬
妊婦には不可 使用しないことをすすめる。
新生児の第8脳神経障害が現れるリスクがある。

参考

  • 米国のThe Collaborative Perinatal Projectの報告では、妊娠中いずれかの時期にストレプトマイシンを使用した355例の妊婦の出産結果では先天奇形が認められた児は7例(2.0%),妊娠第1三半期にストレプトマイシンを使用した135例の妊婦の出産結果では先天奇形児は6例(4.4%)であり、先天奇形発生頻度の上昇は認められえていない。※1また、聴覚障害に関しては調査されていなかった。
  • 妊娠中に抗結核薬を服用した妊婦に関する多くの論文からデータを集積した報告では、ストレプトマイシンを使用した203例も妊婦の出産した児のうち35例に異常の記録があり、34例は聴覚障害を伴っていた。この報告では、ストレプトマイシンの聴覚毒性は他の催奇形性物質とは異なり、妊娠初期に限らず妊娠にいずれの時期であっても影響しうると考察されている。※2本報告は症例報告を含む複数の文献報告の集積調査であり、コホート研究やケースコントロール研究のように発生頻度を考察できるものではない、
  • AST(米国胸部学会)によるガイドライン、米国CDC(疾病予防管理センター)勧告では、ストレプトマイシンは先天性の聴覚障害を引き起こすとの報告があるので妊婦の結核治療には使用するべきではないとしている。
  • 学会あるいは公的なガイドラインでは、妊婦の結核治療において、リファンピシン、イスコチン、エタンブトールの併用が推奨している※3

文献

  • MeijiSeikaファルマ株式会社 ストレプトマイシン 添付文書、インタビューフォーム
  • ※1)Heinonen OP, et al : Birth Defects and Drugs in pregnancy, Publishing Sciences Group, p297, 435, 1977
  • ※2)Snider DE Jr, et al :Treatment of tuberculosis during pregnancy. Am Rev Respir Dis, 122(1) : 65-79, 1980
  • ※3)American thoracic Society, CDC, Infectious Diseases Society of America : Treatment of tuberculosis. MMWR Recomm Rep, 52 (RR-11) : 62-63, 2003
  • じほう 実践 妊娠と薬(第2版) p911-913

 

 

多くの方に、安心と安全をお届けできれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
身近な幸せを大切に!

 

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