妊婦とクリンダマイシン(ダラシン「カ」、ダラシンS「注」ダラシンT「外用ゲル」)

妊婦と薬
妊婦に投与 

 

他薬に変更可能であれば、安全性が高い抗菌薬として
・ペニシリン系
・セフェム系
・エリスロマシン(エストレートを除く)がある。

参考

  • 自然流産の既往がある妊婦第1三半期に初期に切迫流産に対する抗生物質治療についての研究では、16例の妊婦にアモキシシリン500㎎+クリンダマイシン300㎎1日3回を服用させた結果、特定できた新生児の異常はなかったと報告している。※1
  • 妊娠が判明した初回の受診時に細菌性膣炎が見つかった妊婦をクリンダマイシン300㎎1日2回5日間服用群とプラセボ服用群の2群に分けて、流早産の頻度を比較した試験がある。この研究では244例の妊婦がクリンダマイシンを服用しており、流早産の頻度はクリンダマイシン服用群で有意に低かった報告している。この試験おいて治療群で胎児異常、奇形発生率の上昇があったとは指摘されていない。※2
  • 細菌性膣炎に対する2%クリンダマイシン膣クリームの効果をプラセボと比較した臨床試験では、178例の妊婦が妊娠第2三半期に2%クリンダマイシン膣クリームを使用している。結果、新生児死亡(1.5% vs 1.5%)、重大な有害事象(5.6% vs 5.0%)の頻度はプラセボ群と差がなく、薬剤に関連する有害事象はなかったと報告している。※3
  • じほう 実践 妊娠と薬(第2版)の相談事例の報告がある。
    絶対過敏期に本剤を服用した14例はいずれも奇形などない元気な赤ちゃんを産んでいる。また、相対過敏期に服用した1例も奇形などない元気な赤ちゃんを産んでいる。

文献

  • ファイザー株式会社 ダラシン 添付文書、インタビューフォーム
  • ※1 ou MC, et al : Antibiotic treatment for threatened abortion during the early first trimester in women with previous spontaneous abortion. Acta Obstet Gynecol Scand, 80(8) : 753-756, 2001
  • ※2 Ugwumadu A, et al : Effect of early oral clindamycin on late miscarriage and preterm delivery in asymptomatic women with abnormal vaginal flora and bacterial vaginosis : a randomized controlled trial. Lancet, 361(9362) : 983-988 2003
  • ※3 Lamont RF, et al : The efficacy of vaginal clindamycin for the treatment of abnormal genital tract flora in pregnancy. Infect Dis Obstet Gynecol,  11(4) : 181-189, 2003
  • じほう 実践 妊娠と薬(第2版) p914-917

 

 

多くの方に、安心と安全をお届けできれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
身近な幸せを大切に!

 

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