妊婦とリンコシン(リンコシン「カ」リンコシン「注」)

妊婦と薬
妊婦に投与 

 

他薬に変更可能であれば、安全性が高い抗菌薬として
・ペニシリン系
・セフェム系
・エリスロマシン(エストレートを除く)がある。

参考

  • 妊娠中に、経口で本剤1日2gを7日間投与された母親302例(妊娠第1,2,3三半期の妊婦それぞれ約100例ずつ)の出産結果を同時期、同院で出産した母親559例と比較した報告がある。対照群と比較して奇形発生の増加はみられず、出産した児について7歳まで追跡調査したが、追跡可能な事例の中に発育不全の増加はみられなかった※1
  • じほう 実践 妊娠と薬(第2版)の相談事例の報告がある。
    絶対過敏期に本剤を服用した12例はいずれも奇形などない元気な赤ちゃんを産んでいる (12例中8例が注射) 。また、相対過敏期に服用した2例中1例が元気な赤ちゃんを産んでいる。1例口蓋裂。

文献

  • ファイザー株式会社 リンコシン 添付文書、インタビューフォーム
  • ※1 Mickal A, et al : The safety of lincomycin in pregnancy. Am J Obstet Gynecol, 121(8) : 1071-1074
  • じほう 実践 妊娠と薬(第2版) p918-920

 

多くの方に、安心と安全をお届けできれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
身近な幸せを大切に!

 

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