妊婦とファロペネムナトリウム水和物(ファロム錠)

妊婦と薬

投与

他に有効な抗菌薬が無ければ選択肢の一つとして考える
ただし、必要最低限の服用に限る

ヒトの症例報告

・妊娠27週に発熱、左臀部疼痛にて歩行困難となり緊急入院し、化膿性仙腸関節炎と診断されファロムを使用した報告がある。この妊婦は、メロペネム1日2gで8日間治療し、1日1gに減量して2日間治療した後、ファロペネム1日600㎎で12日間治療し治癒にいたった。妊娠37週に経腟分娩し母児ともに経過良好で退院した。¹

参考

◇じほう 実践 妊娠と薬(第2版) 相談事例

 絶対過敏期に投与した妊婦22例中21例は奇形などない元気な赤ちゃんを産んでいる。

(1例:仙骨陥凹)

 相対過敏期に投与した1例はいずれも奇形などのない元気な赤ちゃんを産んでいる。

文献

・マルホ株式会社:ファロム錠150㎎/ファロム錠200㎎、インタビューフォーム

・¹ 千村哲朗、他:妊娠中における化膿性仙腸関節炎. Jan J Antibiot, 54(9) : 491, 2001

・じほう 実践 妊娠と薬(第2版) p881-883

多くの方に、安心と安全をお届けできれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
身近な幸せを大切に!

コメント

タイトルとURLをコピーしました