推算式の違いを理解して腎機能を評価する

~学び~ 備忘録

★標準化eGFRと個別化eGFRの違い
①標準化eGFR(mL/min/1.73㎡)=194 X Cr^-1.094 X 年齢(歳)^-0.287 X 0.739(女性の場合)
・体表面積が1.73㎡と仮定したときの腎機能。患者の体形[身長]、「体重」は加味されていない。[Cre]、[年齢]だけが必要な要素。
⇒腎機能の相対評価。
<用途>CKDステージ分類

②個別化eGFR(mL/min)=標準化eGFR×(体表面積/1.73)
体格を考慮したもの。[体表面積] ([身長]、[体重])、[Cre]、[年齢]を加味している。
痩せた高齢フレイル症例では腎機能を過大評価してしまうことがある。
⇒腎機能の絶対評価
<用途>薬物の投与設計

③CG式によるCCr(mL/min)
Ccr ={(140-年齢(歳))×体重(kg)}/{72×Cre(mg/dL)}×0.85(女性)
[年齢] [体重]、[Cre]が推算に必要な要素であり、[身長]は加味されていない。そのため、肥満患者では過大評価をしてしまう。個別化eGFRとの使い分けについては、また別のところで。
<用途>薬物の投与設計

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