「お腹まわりが気になる」「生活習慣病を予防したい」——そんな方に注目されているのが、乳酸菌の一種である「ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)」です。腸内環境を整えるだけでなく、内臓脂肪の減少や免疫力アップなど、さまざまな健康効果が報告されています。本記事では、ガセリ菌SP株の特徴や効果、摂取方法、注意点まで詳しく解説します。
内臓脂肪を減らす乳酸菌「ガセリ菌SP株」の効果とは?機能性と活用方法を解説
ガセリ菌SP株とは?
ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)は、日本人の腸内から発見された乳酸菌の一種です。正式名称は「ラクトバチルス・ガセリSBT2055株」で、雪印メグミルク株式会社によって研究・開発されました。
この乳酸菌は生きたまま腸まで届く「プロバイオティクス」であり、腸内フローラのバランスを整える働きを持つことが特徴です。さらに、近年の研究では、ガセリ菌SP株の摂取により内臓脂肪の減少や体重管理に効果があることが明らかになっています。
ガセリ菌SP株の主な健康効果
1. 内臓脂肪の減少
最も注目されている効果が「内臓脂肪の減少」です。2010年に発表されたランダム化比較試験では、ガセリ菌SP株を含むヨーグルトを12週間摂取したグループで、腹部内臓脂肪面積が有意に減少したことが報告されました[1]。
2. 腸内環境の改善
ガセリ菌SP株は、腸内で善玉菌として働き、悪玉菌の増殖を抑制します。その結果、便通の改善や免疫力の向上といった効果が期待されます。
3. メタボリックシンドロームの予防
継続的な摂取により、BMI、ウエスト周囲径、中性脂肪値の改善が見られたという報告もあります。これらの結果から、メタボ予防を目的とした機能性表示食品にも利用されています。
機能性表示食品としての位置づけ
ガセリ菌SP株は、内臓脂肪の減少作用が科学的に評価されており、消費者庁に届け出のある機能性表示食品にも使用されています。「内臓脂肪を減らすのを助ける」などと表示された商品には、ガセリ菌SP株が配合されている可能性があります。
おすすめの摂取方法
ガセリ菌SP株は、主に以下のような食品・サプリメントに含まれています:
- ガセリ菌SP株入りヨーグルト
- 機能性表示食品(ドリンクタイプなど)
- サプリメント
継続して毎日摂取することが効果を実感するためのポイントです。また、空腹時ではなく、食後に摂取することで菌が胃酸により死滅しにくくなるとされています。
副作用や注意点は?
ガセリ菌SP株は基本的に安全性が高く、重篤な副作用は報告されていません。ただし、以下の点には注意が必要です:
- 過剰摂取を避ける:整腸作用が強く出すぎることがあります。
- 免疫力が極端に低下している人:医師に相談のうえ摂取することが推奨されます。
まとめ:ガセリ菌SP株を生活習慣改善のパートナーに
ガセリ菌SP株は、日本人由来の乳酸菌であり、腸まで生きて届くプロバイオティクスとして高い評価を受けています。とくに内臓脂肪の減少に関する機能性が明確であり、健康的な体づくりを目指す方にとって強い味方となるでしょう。毎日の食生活に取り入れることで、腸から健康をサポートしてくれます。
参考文献・引用
- Kadooka, Y. et al. (2010). “Effect of Lactobacillus gasseri SBT2055 in fermented milk on abdominal adiposity in adults in a randomized controlled trial.” European Journal of Clinical Nutrition, 64(6), 636–643.
- 消費者庁 機能性表示食品の届出情報

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