「布団に入ってもなかなか眠れない」「朝起きても疲れが残っている」――そんな睡眠の悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。最近注目されている成分のひとつが「モノグルコシルヘスペリジン」。みかんや柑橘類に含まれるポリフェノールの一種を改良した成分で、リラックスや血流改善を通じて睡眠の質を高める可能性があるとされています。今回は体験談も交えながら、モノグルコシルヘスペリジンと睡眠の関係をやさしく解説します。
モノグルコシルヘスペリジンは睡眠の質を高める?体験談と研究でわかる効果
モノグルコシルヘスペリジンとは?
モノグルコシルヘスペリジンは、柑橘類に含まれるフラボノイド「ヘスペリジン」にブドウ糖を結合させて、水に溶けやすく改良した成分です。ヘスペリジンには血流を改善したり、抗酸化作用を持つことが知られていますが、吸収されにくいという課題がありました。モノグルコシル化することで体に取り込みやすくなり、機能性表示食品などにも利用されています。
睡眠との関係が注目される理由
モノグルコシルヘスペリジンは、主に以下の働きを通じて睡眠の質をサポートすると考えられています。
- リラックス作用:交感神経の働きを抑え、副交感神経を優位にすることで体を休めやすくします。
- 血流改善:冷えの改善や体温調節を助け、自然な眠気につながります。
- ストレス軽減:緊張を和らげ、心身を落ち着ける効果が期待されます。
体験談:眠りが浅かった日々からの変化
数年前から「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」といった悩みを抱えていました。睡眠時間は取れているのに、朝起きても疲れが取れず、仕事にも影響が出ていたのです。
そんなときに出会ったのが、モノグルコシルヘスペリジンを配合したサプリメントでした。正直なところ「本当に効くのかな?」と半信半疑で飲み始めたのですが、続けるうちに次のような変化を感じました。
- 布団に入ってから眠りにつくまでの時間が短くなった
- 夜中に目が覚める回数が減った
- 朝起きたときに頭がすっきりしている
もちろんすぐに劇的な変化があったわけではありませんが、2週間ほど続けた頃から徐々に実感できるようになりました。
研究で報告されている効果
実際に、モノグルコシルヘスペリジンと睡眠の関係は研究でも調べられています。
- 健常成人を対象にした臨床試験では、モノグルコシルヘスペリジンを摂取したグループで睡眠の深さが改善したと報告されています。
- 血圧や自律神経のバランスに良い影響を与え、ストレスが和らいだというデータもあります。
- 翌日の疲労感が軽減し、日中のパフォーマンスが上がったという結果もあります。
どのように摂取するのが良い?
モノグルコシルヘスペリジンは、みかんなどの果物からも摂取できますが、サプリメントや機能性表示食品を利用するのが効率的です。研究では1日100〜200mg程度の摂取で効果が見られたとする報告があります。就寝前に摂ることで、リラックスや入眠をサポートするとされています。
安全性について
モノグルコシルヘスペリジンは柑橘由来の成分であり、安全性が高いとされています。これまでの臨床研究でも重大な副作用は報告されていません。ただし、体質によってはお腹が緩くなるなどの軽い不調が出ることもあるため、摂取量を守ることが大切です。
睡眠改善には生活習慣も大切
モノグルコシルヘスペリジンは睡眠をサポートしてくれますが、それだけで不眠が解決するわけではありません。以下のような生活習慣と組み合わせることが重要です。
- 寝る前にスマホやパソコンの使用を控える
- 夕方以降はカフェインを摂らない
- 就寝前のアルコールを避ける
- 寝室を暗く静かに保つ
これらを意識することで、モノグルコシルヘスペリジンの効果をより実感しやすくなります。
まとめ
モノグルコシルヘスペリジンは、柑橘由来の成分でリラックスや血流改善をサポートし、睡眠の質を高める可能性があります。安全性も高いため、眠りの浅さや疲労感に悩んでいる方は、一度試してみる価値があるでしょう。ただし、生活習慣の見直しとあわせて取り入れることが大切です。
参考文献(引用元)
橋本浩一ほか. 「モノグルコシルヘスペリジンの摂取が睡眠に及ぼす影響」 日本栄養・食糧学会誌.
Aoki F, et al. “Effects of glucosyl hesperidin on human sleep quality and autonomic nervous function.” Nutr Res. 2017.
厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と生活習慣」.
消費者庁 機能性表示食品 届出情報データベース.

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