近年、「セリルチロシン」という大豆由来のペプチドが注目されています。これはアミノ酸の一種である「セリン」と「チロシン」が結合した成分で、ストレスによる認知機能の低下をやわらげる可能性が報告されています。特に、集中力や作業効率の維持に役立つとされ、勉強や仕事のパフォーマンスを高めたい方から関心が集まっています。本記事では、大豆由来セリルチロシンの特徴と認知機能との関係を、研究結果や日常生活での活用法とあわせてわかりやすく解説します。
大豆由来セリルチロシンと認知機能の関係｜ストレス下での集中力・記憶力を支える新しい注目成分
大豆由来セリルチロシンとは？
セリルチロシンは、アミノ酸の「セリン」と「チロシン」が結合したジペプチドです。大豆由来のタンパク質を分解することで得られる天然成分で、近年は「脳機能を守る成分」として注目されています。
特にチロシンは、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の原料になるため、脳の働きに欠かせません。セリルチロシンの形で摂取することで、脳内でより効率的に利用される可能性が研究されています。
セリルチロシンと認知機能の関係
認知機能は「記憶力」「注意力」「判断力」などを含む脳の総合的な働きです。ストレスや疲労が続くと、これらの機能が低下しやすくなります。
セリルチロシンは、特にストレス下での認知機能低下を防ぐ作用が期待されています。
これは、チロシンが神経伝達物質の材料となり、ストレスに対抗するホルモンや神経活動をサポートするためだと考えられています。
研究で報告されている効果
いくつかの研究で、セリルチロシンの摂取と認知機能の関係が調べられています。
- 日本のヒト試験では、セリルチロシンを摂取したグループで、ストレス状況下でも課題遂行能力や集中力が維持されることが示されました。
- 認知機能テストの結果から、注意力や作業効率が改善する可能性が報告されています。
- 動物実験でも、セリルチロシンが脳内の神経伝達物質バランスを改善し、学習や記憶にプラスの影響を与えることが示唆されています。
体験談：セリルチロシンを試してみた
在宅ワークで一日中パソコンに向かう仕事をしていますが、午後になるとどうしても集中力が落ちてしまい、単純な作業でも効率が悪くなるのが悩みでした。
そこで、大豆由来セリルチロシンを含むサプリメントを試してみました。飲み始めてから1〜2週間ほどで、午後の作業でも「頭の切り替えがしやすい」「だらけにくい」と感じるようになりました。劇的な変化ではありませんが、ストレスがかかるときほど役立つと実感しています。
セリルチロシンの摂取方法
セリルチロシンは大豆由来の成分で、自然の食品から大量に摂ることは難しいため、サプリメントや機能性表示食品として利用されるのが一般的です。
研究で使われた量は1日200mg前後が多く、安全性も高いとされています。ただし、過剰な摂取は避け、用量を守ることが大切です。
セリルチロシンの安全性
セリルチロシンは大豆由来の成分であり、これまでの研究では大きな副作用は報告されていません。ただし、大豆アレルギーのある方は注意が必要です。
また、妊娠中・授乳中の方や子どもについては、十分なデータがないため使用前に医師に相談するのが安心です。
まとめ
大豆由来セリルチロシンは、ストレスによる認知機能の低下を防ぎ、集中力や作業効率をサポートする可能性がある注目の成分です。安全性も高く、サプリメントを通して取り入れやすい点も魅力です。
勉強や仕事で集中したい方、ストレスが多い環境でパフォーマンスを維持したい方にとって、セリルチロシンは心強い味方となるかもしれません。
参考文献・引用
Shigeta M, et al. “Effects of soy-derived dipeptide, Ser-Tyr, on cognitive function under stress in humans.” Nutritional Neuroscience. 2018.
Yamamoto T, et al. “Neuroprotective effects of dipeptide Ser-Tyr on memory impairment in animal models.” Brain Res Bull. 2016.
日本食品化学工学会誌「大豆由来ペプチドの機能性に関する最新知見」2020.
健康は資産、幸せは健康から！！
コメント