ウーロン茶重合ポリフェノールが肥満に効く?脂肪の吸収を抑える作用と飲み方のポイント

健康

ウーロン茶に含まれる「重合ポリフェノール」が、肥満対策に効果があると注目されています。脂っこい食事が多い現代の食生活において、日常的な飲み物で脂肪吸収を抑えられるなら、ぜひ取り入れたいところです。本記事では、ウーロン茶重合ポリフェノールの働きと肥満との関係、効果的な飲み方について、科学的根拠をもとに解説します。

ウーロン茶重合ポリフェノールが肥満に効く?脂肪の吸収を抑える作用と飲み方のポイント

ウーロン茶に含まれる「重合ポリフェノール」とは?

ウーロン茶は、緑茶と紅茶の中間にあたる半発酵茶です。ポリフェノールが豊富で、中でも特徴的なのが「ウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP:Oolong Tea Polymerized Polyphenols)」です。
この成分は、ウーロン茶製造の過程で茶葉中のカテキンが重合してできるもので、通常のカテキンよりも脂肪に対する働きが強いことが知られています。

重合ポリフェノールの脂肪吸収抑制作用

OTPPには、脂肪分解酵素である「リパーゼ」の働きを阻害する作用があります。リパーゼは食事中の脂肪を分解し、小腸から吸収されやすい形に変える酵素です。
OTPPがリパーゼの働きを抑えることで、脂肪の分解・吸収が抑制され、そのまま体外に排出されやすくなります。これは、「脂っこい食事をしても太りにくい体質づくり」に寄与する可能性があります。

ヒト試験でも効果が報告されている

2022年に発表された研究では、BMIが高めの被験者にOTPPを含むウーロン茶を12週間飲用させたところ、体脂肪率・内臓脂肪の有意な減少が見られました。
また、食後の血中中性脂肪の上昇を抑える効果も報告されており、OTPPの摂取は肥満やメタボリックシンドロームの予防にもつながる可能性が示唆されています。

ウーロン茶の選び方と飲み方のポイント

OTPPの含有量は製造方法によって異なります。一般的な市販ウーロン茶にも含まれていますが、「OTPP高含有」と明記された特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品を選ぶとより効果的です。
飲むタイミングは、脂っこい食事と一緒に摂ることが推奨されます。これは、OTPPが脂肪吸収を阻害する作用を発揮するのが食事中~食後のタイミングだからです。

過剰摂取には注意が必要

ウーロン茶はカフェインを含むため、1日あたりの摂取量は500~1000mL程度が目安です。特に、妊娠中・授乳中の方やカフェイン感受性の高い方は控えめにしましょう。
また、ウーロン茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げることがあるため、貧血傾向のある方は食事と一緒ではなく、時間をあけて飲むと良いでしょう。

まとめ:ウーロン茶を日常生活に取り入れて肥満対策を

ウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)は、脂肪の吸収を抑えることで体脂肪の蓄積を防ぎ、肥満の予防に寄与する成分です。
特に食事の際にウーロン茶を取り入れることで、脂肪が気になる方でも健康的な生活をサポートできる可能性があります。
ただし、摂取量やタイミングを意識しながら、バランスの良い食事や運動と組み合わせて取り入れることが大切です。

✅参考文献・引用

健康は資産、幸せは健康から!!

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