コーヒーは眠気覚ましやリラックス効果があり、毎日の習慣になっている方も多いでしょう。しかし、コーヒーの飲みすぎによって「カフェイン中毒」になるリスクがあることをご存知でしょうか?この記事では、カフェイン中毒の症状や原因、1日に適切なカフェイン摂取量、対処法についてわかりやすく解説します。
コーヒーの飲みすぎは危険?カフェイン中毒の症状と1日の適量・対処法を解説
コーヒーに含まれるカフェインとは?
カフェインは、コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれる天然の刺激物です。中枢神経を刺激し、眠気を覚ましたり、集中力を高めたりする作用があります。
一般的に、コーヒー1杯(約150ml)には約60〜100mgのカフェインが含まれています。ただし、豆の種類や抽出方法によってカフェイン量は異なります。
カフェインの効果とメリット
- 眠気覚まし
- 集中力アップ
- 疲労感の軽減
- 基礎代謝の向上
- 持久力アップ
適量のカフェイン摂取は、日常生活に役立つ効果が期待できます。しかし、過剰に摂取すると「カフェイン中毒」という健康リスクが生じます。
カフェイン中毒とは?
カフェイン中毒は、カフェインを大量に摂取することで起こる健康障害です。軽度から重度まで症状はさまざまで、最悪の場合、命に関わるケースも報告されています。
主な症状
- 頭痛
- 不安感・イライラ
- 不眠
- 吐き気・嘔吐
- 動悸・頻脈
- 震え
- 下痢
- 幻覚・錯乱(重症の場合)
カフェイン中毒の致死量
一般的に、成人のカフェイン致死量は体重1kgあたり150〜200mgとされています。体重60kgの人なら約9,000〜12,000mgが危険ラインです。ただし、致死量に達しなくても大量摂取による中毒症状は十分に起こり得ます。
コーヒーの飲みすぎとは何杯から?
健康に影響を与えるカフェイン摂取量の目安は、各国の機関が以下のように示しています。
カフェインの1日の摂取目安量
機関 | 推奨上限 |
---|---|
健康日本21 | 400mg/日 |
カナダ保健省 | 400mg/日 |
EFSA(欧州食品安全機関) | 400mg/日 |
コーヒー1杯を約80mgのカフェインとすると、1日約5杯が目安といえます。これを超えるとカフェイン中毒のリスクが高まります。
こんな人は特に注意!カフェインの影響を受けやすい人
- 妊婦(胎児への影響あり)
- 高血圧の人
- 心疾患がある人
- 不眠症の人
- 小児・高齢者
- 体重が少ない人
カフェイン中毒になったらどうする?対処法
軽度の場合
- カフェイン摂取をやめる
- 水分をしっかりとる
- 安静にする
重度の場合(危険な症状があるとき)
- すぐに医療機関を受診する
- 救急車を呼ぶ(意識障害・けいれん・不整脈など)
コーヒーを安全に楽しむためのポイント
- 1日3〜4杯を目安に
- 午後以降は控える(睡眠への影響)
- エナジードリンクやサプリとの併用に注意
- 自分の体調をよく観察する
まとめ
コーヒーは適量なら健康に良い影響をもたらしますが、飲みすぎは「カフェイン中毒」というリスクがあります。特に、眠気覚ましに大量のコーヒーやエナジードリンクを摂取する習慣がある方は注意が必要です。1日の適量を守り、カフェインとうまく付き合いながらコーヒーライフを楽しみましょう。
参考文献・引用
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「カフェイン」
健康日本21アクション支援システム Webサイト - EFSA Journal 2015;13(5):4102 「Scientific Opinion on the safety of caffeine」
- Health Canada「Caffeine in Food」

健康は資産、幸せは健康から!!
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