セレンは、抗酸化作用を持つ必須ミネラルであり、適量の摂取は健康維持に役立ちます。しかし、過剰に摂取すると中毒症状を引き起こし、健康被害につながる可能性があります。本記事では、セレンの働きや過剰摂取によるリスク、最新の研究、安全な摂取量について詳しく解説します。
セレンの過剰摂取は危険?健康被害と適正な摂取量を徹底解説
セレンとは?体に必要なミネラルの役割
セレン(Selenium)は、抗酸化作用を持つ必須ミネラルの一つで、免疫機能の維持や甲状腺ホルモンの代謝に関与しています。
セレンが豊富に含まれる食品は以下の通りです。
- ブラジルナッツ
- 魚介類(マグロ、カツオ、サーモンなど)
- 肉類(牛肉、鶏肉、豚肉)
- 卵
- 全粒穀物
適量のセレン摂取は健康維持に有益ですが、過剰摂取は深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。
セレンの過剰摂取がもたらす健康被害
セレンの摂取量が過剰になると、急性または慢性の中毒症状を引き起こすことが知られています。
急性セレン中毒の症状
- 吐き気・嘔吐
- 腹痛・下痢
- めまい
- 金属のような口の味
慢性セレン中毒の症状
- 脱毛
- 爪の変形
- 神経障害(しびれや異常感覚)
- 疲労感・倦怠感
- 肝機能や腎機能の低下
特に、長期間にわたる高摂取は、神経系への影響や内臓の機能低下を引き起こす可能性があります。
最新の研究:セレンと健康リスク
研究1:セレン過剰摂取と糖尿病リスク
近年の研究では、セレンを過剰に摂取すると2型糖尿病のリスクが上昇する可能性があると報告されています。適量のセレンはインスリンの働きを助けますが、過剰になると逆に血糖調節を妨げることが示唆されています。
研究2:セレンとがんリスク
セレンは抗酸化作用を持つため、一部のがん予防に効果があると考えられています。しかし、過剰摂取した場合、前立腺がんや皮膚がんのリスクが高まる可能性があるとの研究結果もあります。
セレンの安全な摂取量と上限
日本の「食事摂取基準(2020年版)」では、成人の推奨摂取量および耐容上限量を以下のように定めています。
年齢 | 推奨摂取量(μg/日) | 耐容上限量(μg/日) |
---|---|---|
成人男性 | 30~70 | 400 |
成人女性 | 25~60 | 350 |
ブラジルナッツを例にすると、1粒(約5g)に約100μgのセレンが含まれています。そのため、数粒食べるだけで上限量に近づくことがわかります。
セレンの摂取で注意すべきポイント
- 食品からの摂取を基本とし、サプリメントの使用は慎重にする。
- ブラジルナッツなどセレンが豊富な食品の摂取量に注意する。
- 長期間の高摂取は神経系や内臓に悪影響を及ぼす可能性がある。
- 糖尿病やがんリスクとの関連について最新の研究を注視する。
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